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詩や短歌など、出版され、だれの目にも触れやすい文学作品とは違い、生ものであるがゆえ、青森ではなかなか触れることが難しい「寺山演劇」。

 そこで、寺山修司記念館とテラヤマ・ワールドは、星野リゾート青森屋と提携し、寺山の地元三沢でも、「寺山演劇」を楽しんでもらえるよう、昨年、「寺山修司演劇祭」を企画し、それを実現させました。昨年は、東京の劇団A・P・B-Tokyoによる『毛皮のマリー』と札幌の劇団風蝕異人街の『青森県のせむし男』を二本柱に「寺山演劇」を上演し、大好評を博しました。

苦労してせっかく芽生えさせたものは、大事に育ててゆきたいものです。それが次世代に感動を与え、さらなる「前衛」へと受け継がれていくことを期待して。みなさまのご要望にお応えし、だから、青森駅構内を走る寺山修司2 -縮小.jpg今年もやります。「寺山修司演劇祭2014」。

今年は寺山演劇の総本山ともいうべき演劇実験室「万有引力」が登場します。寺山演劇のエッセンスをあますところなく伝えるべく、『百年たったら帰っておいで』と銘打ち、天井棧敷16年に及ぶ活動を劇的に振り返ります。

また、天井棧敷の音楽家、演出家として寺山修司を支え続けた「万有引力」を主宰するJ・A・シーザーが県内では初の本格的な呪術ロック野外コンサート『山に上りて告げよ』を行います。シーザーの分厚い重低音サウンド、必聴です。

盛岡からは劇団「赤い風」が、寺山初期の傑作、男装劇『星の王子さま』を引っ提げて三沢初お目見え。劇団を主宰するおきあんご、逆さから読むとこんあきお。そうです、昆明男さんは天井棧敷の元メンバー、映画『書を捨てよ町へ出よう』ではとぼけた牧師を演じた、ほら、あのひとです。みなさん、思い出しましたか? 

ほかに、青森大学+福士正一で寺山修司へのオマージュ『五月の序詞(うた)』。修司忌で朗読されたものですが、さらに稽古を重ね、若い学生たちの、まさに「チエホフ祭の若き俳優」を彷彿とさせる演技にご期待ください。福士正一のロシア民謡をBGMした舞踏も必見です。

今回は八戸のパフォーマンスグループ「大庭れいじカンパニー」が演劇祭の趣旨に賛同し、初参戦します。大庭さんは岡井隆に師事する歌人でもあり、「詩のボクシング」で青森県代表に選ばれた詩人でもあります。聴覚障害を乗り越えた朗読パフォーマンスとともに、寺山短歌へのオマージュを映像化した作品も披露します。

 劇は「出会い」である。(寺山修司) このことばを胸に、新しい出会いを求めるならば、すでにあなたの「劇」ははじまっていると云えるでしょう。ぜひ、今年の演劇祭にご来場ください。

 ※ 演劇祭の演目の詳細、同時開催の他のイベント情報、日時、場所などの基本情報は当ホームページ[企画展示]をご覧ください。