寺山修司没後35年記念特集
「映画監督◎寺山修司2018」 2018年6月2日(土)~7日(木)

場所:ユーロライブ (渋谷駅下車・Bunkamura前交差点左折 ユーロスペース内/渋谷円山町1-5 KINOHAUS 2F)

お問い合わせ

TEL.03-5456-9160  www.posterharis.com

TEL.03-3461-0211  www.eurospace.co.jp


寺山修司公式Twitter


上映3日前より劇場HP・劇場窓口にてチケット販売!

●オンラインでは、0:00から
●劇場窓口では、発売日の一番早い上映回の30分前から
(例)6月2日(土)上映分のチケットは、5月30日(水)販売開始(オンラインでは0:00〜/劇場窓口では9:10〜)

◎チケット料金[全席指定 定員入替制]

一般 1,800円
大学・専門学校生 1,400円
シニア・ユーロスペース会員 1,200円
高校生 800円

※学生・シニア割等をご利用の方は、ご入場時に各種証明書をご提示ください。


◎劇場HPオンラインチケット
(クレジット決済のみ)

www.euro-ticket.jp/eurospace/schedule/

※上映3日前0:00から各回開始1時間前まで
販売いたします。
※ご鑑賞までに[3Fユーロスペース]ロビーの専用発券機でチケットをお受け取りください。


◎劇場窓口(現金のみ)

3Fユーロスペース カウンター
※上映3日前より発売
※発売日の一番早い上映回30分前から販売いたします。




  この度、寺山修司没後35年記念として、「映画監督◎寺山修司2018」を開催いたします。

 寺山の魅力のひとつに、一瞬のうちに虜にされてしまう幻想的でカルトな映像作品が多数あります。カンヌ映画祭、ベルリン映画祭、エジンバラ映画祭をはじめ海外の主な映画祭に招待され、数々の賞も受賞しています。
 寺山修司の実験映画は、1960年に作られた「猫学Catllogy」以来、「映画は世界を網膜の中に灼きつけるのではなく、網膜から『世界をひきずり出す』のである」との宣言通り、そのどれもが独特の危険な仕掛けに満ちています。
 例えば『ローラ』では客席から立ち上がった男が実際に飛び込み、『審判』では観客の打ち込む釘で埋め尽くされる「スクリーン」。寺山は絶えずスクリーンの意味を問い、観客を挑発し続けます。
また、長編映画『書を捨てよ町へ出よう』のラストでは、何も映っていない白味のフィルムを映写し、「われわれの作る部分は終わったのだから、このあとは観客である諸君に作ってもらいたい」と問いを投げかけました。この問いに対してわれわれ観客は答えを出せるでしょうか。

1981年の冬、寺山は自身が肝硬変であったことを知らされますが、表現活動の速度は変わることがありませんでした。映画や芝居の現場には寝椅子が常に置かれ、文字通り一つ一つの作品に命を賭しました。そして急逝した後の1984年に公開となった映画「さらば箱舟」は、誰の目にも寺山修司の遺言として映ったことでしょう。

 幻想とエロチシズムに満ちたイメージの錬金術。虚構と現実の地平線に築き上げられた寺山修司の絢爛たる王国をぜひ劇場でご鑑賞ください。 今回の特集上映では、昨年度の映画賞を総なめにした寺山原作「あゝ、荒野」も特別上映いたします。

★上映後トーク

藤田貴大
(マームとジプシー主宰
/演劇作家)