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7/18(金)~新企画展「寺山修司原作・バロン吉元劇画『あゝ、荒野』原画展」 [2025年7月16日]

寺山修司生誕90年記念
寺山修司原作・バロン吉元劇画「あゝ、荒野」原画展
 
●会期=Round1 2025年7月18日(金)~11月24日(月祝)
    Round2 2026年1月4(日)~5月31日(日)
●開館時間=9:00〜17:00(入館は16:30まで)
●休 館 日=月曜(祝日の場合は翌日
※8月4日(月)・12(火)開館※11月25日(火)~1月3日(土)臨時休館
●入館料=一般個人550円 / 一般団体440円(20名以上) / 高大生110円 / 小中生60円
    ※土曜日は中学生以下無料 ※障がい者手帳呈示の場合、本人と介護者1名は全額免除
 

1964年3月から1年半、寺山が雑誌『現代の眼』(現代評論社)に連載した小説『あゝ、荒野』。物語の舞台は、高度経済成長期まっただ中、オリンピック景気に沸く東京の街である。欧米の近代社会を発展モデルに、上下水道の整備をはじめ都市の公衆衛生向上を目指し、大規模な啓もう活動「首都美化運動」が展開されていた。

寺山は、同作の連載雑誌『現代の眼』の編集者、中平卓馬とともに急激に様変わりしてゆく新宿の街をつぶさに歩き、執筆のための取材を重ねていた。そして、人いきれする東京荒野の雑踏に、社会の周縁をさまよいながら生活する人々の姿を目の当たりにすることになる。そのひとりひとりに焦点を当て、彼らが抱える葛藤や孤独を作中に昇華してみせた。

この物語は、当時のボクシングの試合のラウンド数と同じ15回にまとめられ、1966年に単行本刊行、寺山修司唯一の長編小説として読み継がれている。

漫画家バロン吉元が『あゝ、荒野』に出会ったのは10年ほど前、森山大道の200点超の写真とともに再構成されたバージョンである。それが画業66年のバロンを20年ぶりの漫画連載まで突き動かした。

60年の時を経て蘇える、狂おしく愛しい新宿荒野、バロン吉元の魂の劇画道を目撃せよ!

ゴミが風に舞う。そのひとつさえ銃弾に観えた時がある。
なんてオーバーだけど、そんな気分にさせる60年代の新宿が恐ろしくも愛おしい。

『あゝ、荒野』は私の魂を60年代に引き戻してくれた魔界へのダイナマイトだったのだ。

バロン吉元『あゝ、荒野』(1) あとがき

◉ 併催企画展 ◉
エ☆ミリー吉元 漫画『マンガ原稿のある暮らし』

 

関連企画

ライブペイント&トークショー!
登壇:バロン吉元、エ☆ミリー吉元
日時:2025年10月12日(日) ・13日(月祝)各日とも13:30~
会場:寺山修司記念館エキジビットホール
*詳細は後日更新!

 

担当学芸員によるギャラリートーク
日時:2025年7月27日(日)・9月14日(日) 各日とも14:30-15:30
会場:寺山修司記念館エキジビットホール
*入館券をお求めの上、ご参加ください。

 

ナイトミュージアム  夜間開館/特別ライトアップ
日時:2025年8月12日(火) 17:00-20:00(最終入館19:30)

 

 
協力: バロン.プロ、株式会社ヒーローズ、エ☆ミリー吉元、株式会社ほぼ日